現場に足場が組み上げています。
先週打った土間のコンクリートも綺麗に仕上がっています。
床に位置を出す、墨だしの線が薄く見えます。
外壁になる部分に、型枠を取り付けてます。
仕上がりは、タイル、塗装などいろいろお好みで選べますが、
今回は、一般的に「打ち放し」と言われているコンクリート素地に吸水防止材を塗った仕上げです。
コンクリート素地仕上げの場合、一般的の合板だけの型枠と違い「パネコート」と言う型枠を使用します。
パネコートは、表面に特殊な塗装をしており、板から出る灰汁が出ずらく、
表面の仕上げがツルツルした仕上がりになります。
仕上げとしての型枠の種類は、このほかに、化粧型枠と言うのもあります。
(型枠自体に凸凹を着け、タイルや石調、木目調の模様がつけられます。
札幌の大通のパルコなど化粧型枠の上に塗装仕上げしています。
仕上げとして面白いのですが、型枠が使い捨てで転用が利かない為、高価なのが難点です。)
建築雑誌や建築関係者の家では、たまに普通型枠を利用した、灰汁も出し、
表面もザラザラの荒々しい感じで、コンクリートの素材の自然な仕上げも見る
こともあります。
一般的には灰汁も出ずらく、表面がツルツルした仕上げの好みが多い為、
パネコートを使用しています。
コンクリートは、砂や砂利など自然素材を利用した石造りのようなものです。
それぞれの素材の天然の色がある為や、型枠から出る灰汁や気象条件などによって、多少コンクリートの色や表面にムラが出るのですが、そのムラをある程度抑える方法もあります。
コンクリートにお化粧で言うファンデーションをかけて、ムラを無くしてゆきます。
この工法は、年数が経って表面が汚れてしまった打ち放し建物にも有効です。
また、新築時、この工法でしておくと、汚れづらいので、交通量の多い場所では有効ですが、やはり金額がかかるので、弊社でもされる方は少ないです。
仕上がりには、タイル、塗装含めて、メリット、デメリット含めて好みの分かれるところです。
今回のように、コンクリート素地仕上げの方が、弊社で建築される方の割合は50%くらいだと思われます。
昔は、年配の方から、「打ち放しはお金が無くて、途中で塗装をやめたように見えるので嫌いだ。〈実際は塗装工事と同じように、パネコートの差額分がかかっています。)」と言う方も多かったのですが、今は、個性的な素地仕上げが気に入って建築される方も増えてきています。